The Team
Yosakoi Dancers

立石 唯
2018年の大学1年生の夏,「auチーム」で「よさこい祭り」の踊り子を初体験しました。大学で出会った高知県出身の友達に誘われたことが参加のきっかけです。
大学の授業や部活,アルバイトを続けながら往復約16kmの距離を仲間と一緒に自転車で通ってする練習は,辛い時もありました。また振付をなかなか覚えられず,補習練習に呼ばれたこともありました。
ですが,練習を重ねるたびに踊ることを楽しめるようになり,興奮と緊張に溢れた練習をこなしながら無事によさこい祭りの本番を迎えることができました。
本番では,心から高知のよさこい祭りを楽しみました。帯屋町の商店街アーケードでは,踊りの合間に観客の方々が団扇であおいでくださったり,「(踊り)頑張ってね」,「(パフォーマンス)良かったよ」と声をかけてくださったりしました。
後夜祭,大手筋商店街での最後の演舞は,感動と寂しさで涙を流しながら踊りました。踊り子をして気づいたことは,「よさこい祭りは,演舞に参加している人だけではなく,沢山の人々の力で作り上げられる」ということです。
高知の夏は「熱い」と感じました。

吉松 美南
私は高知のシンクロスイマーで,水中で踊ることしかしたことがありませんでした。引退後,ようやく地元のよさこい祭りを初めて生で見ました。その時に衝撃を受けたチームがあります。それは「ほにや」というチームで,「私も来年はこのチームの踊り子の1人になりたい!」と決めるほど観客を虜にしていました。
その日から「ほにや」の過去の演舞は全てコピーして,家で踊り続けました。私は,2016年に「ほにやチーム」で踊り子デビューし,2018年にも「ほにやチーム」で踊りました。
「ほにや」の振り付けは毎日変わり続けます。また,本祭中でも振り変更があります。常に1番良い演舞を目指しているチームだからです。
よさこい祭りの直前まで,踊りの楽しさより振り付けのことで頭がいっぱいでした。だけど,かっこいい衣装を身にまとい,地方車からの轟音がお腹に響くと鳥肌が立って不安は消え去り,「早く見てもらいたい」とキラキラする気持ちでいっぱいになりました。まるで魔法にかかったような状態になり,演舞中の記憶はありません。踊り子150人の気持ちと演舞がシンクロした時,「観客を虜にする一群」になるんだなと感じました。その踊り子の1人になれたことは幸せです。
高知の町と人のエネルギーをチャージするのが,高知のよさこい祭りだと思います!

片岡 沙也果
私は高校時代,生徒会に所属していました。毎年夏は,生徒会の重要な大会や研修があり,「よさこい祭り」は,いつも観る側でした。
しかし,2019年春,大学入学を機に「自分がやってみたいと思うことはチャレンジしたい」と思い,ずっと憧れていたYOSAKOIチーム「濱長花神楽」に申し込みました。
申し込み用紙を送った時は,初参加ということでとても緊張していましたし,たった一枚の申し込み用紙にとても重みを感じました。
2019年の夏に踊り子デビューしたチーム「濱長花神楽」は,日本舞踊の要素を取り入れた振り付けが特徴の「趣」のある凛としたチームです。そのため,チームの振り付けには独特の振りや動きがあり,初めてよさこい祭りに参加する私は,本番を迎えるまで毎日必死に練習をしました。
そして当日,憧れていたチームの衣装に袖を通し,ようやく踊り子になれたのだと実感しました。そして,たくさんの声援,地方車からの大きな音楽とたくさんのライトが,私に踊る楽しさを教えてくれました。
私にとって高知のよさこい祭りは,観る人も踊る人も笑顔になれるワクワクとエネルギーが溢れたお祭りです。