
Museum
高知県立美術館

高知県立美術館は1993年に開館した高知県初の本格的な美術館です。建物の外観は和風ですが,メインの収集作品はマルク・シャガール(1887-1985)の版画です。大川功氏から寄贈された800点を越えるシャガールの版画を展示ベースに,その後もシャガールの作品の収集を続け,現在では油彩画5点、版画約1,200点からなる国際的にも注目されるシャガール・コレクションを形成しています。
シャガールは,帝政ロシア(現在のベラルーシ共和国)のユダヤ人家庭に生まれ,二度にわたる世界大戦やナチ政権による迫害,アメリカへの亡命,愛妻ベラの死去などさまざまな苦難を乗り越えて画業を深めた芸術家です。シャガールにとってベラはミューズでした。シャガールの作品は,「ベラと二人で紡いだ愛の物語の結晶」だと言えるでしょう。
シャガールは,今や高知県立美術館の代名詞となっています。
龍馬の生まれたまち記念館

1835年に生まれ,33歳という若さで暗殺された坂本龍馬は,日本の歴史上,最も人気のある人物です。NHK(日本放送協会)の「大河ドラマ」でも1968年と2010年に
ドラマ化され,高視聴率をとりました。
龍馬の最大の魅力は,フリーターという自由な立場から日本の近代国家ビジョンを描いてキーパーソンを動かしたことですが,人気の秘密は,彼の自由でユニークな発想と老若男女を問わずみんなに愛される天真爛漫なキャラクターにあります。
そんな龍馬の人間形成の基盤となる家族や町を紹介する記念館が,2004年3月に龍馬誕生地(高知市上町)に開館しました。展示館では当時のまちの様子や歴史,龍馬誕生から脱藩まで少年時代を中心に映像や模型などでわかりやすく紹介しています。
また,周辺には,龍馬ゆかりの史跡もあり,町全体で龍馬を感じることができます。
みなさんも少年「龍馬」の世界を体感してみましょう!
高知城歴史博物館

高知県立高知城歴史博物館は,6万7千点に及ぶ土佐藩主山内家伝来の貴重な資料や土佐藩・高知県ゆかりの歴史資料を収蔵・展示する博物館です。実物資料の展示を体験型展示や映像,メディア機器などで,大人から子どもまで楽しみながら歴史を学ぶことができるほか,テーマや季節にそった多彩な企画展や催し物も開催しています。シーズンごとに企画展示内容が変わるので私は通年パスを利用して何度も入館しています。
最上階は展望ロビーになっていて,追手門と高知城の全景が見渡せます。
観光客の一番の人気は,会場に展示してある大きな鎧をかぶり,陣羽織を羽織って,記念写真を撮ることです。
2年前に参観した台湾の友人は,「博物館の展示内容は
忘れたけど,兜と陣羽織は素晴らしかった」と今でも喜んでいます。
高知県立坂本龍馬記念館

坂本龍馬記念館は,幕末の風雲児「坂本龍馬」に関する貴重な歴史資料をわかりやすく展示するとともに,人柄や業績,考え方についても紹介している「龍馬の殿堂」とも言える記念館です。
1991年,龍馬の誕生日である11月15日に開館し,2018年4月にリニューアルしてグランドオープンしました。
高知市街地にある「龍馬の生まれたまち記念館」が,
龍馬の人間形成の基盤となる家族や町をメインテーマとして紹介しているのに対して,「坂本龍馬記念館」では,龍馬の手紙や暗殺された部屋の再現,当時の時代背景や龍馬の人間関係などを通じて,「龍馬」が日本を舞台に活躍した生涯を紹介しています。
坂本龍馬記念館のもう一つの特徴は,立地が風光明媚な桂浜公園内にあり,「空白のステージ」と「屋上展望」から太平洋の水平線を一望できるということです。
あなたも龍馬と一緒に太平洋の水平線を眺めながら,今一度人生を洗濯してみませんか。