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Image by Raimond Klavins

​Cultural property

​高知城

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高知城は1601年から10年かけて,山内一豊によって築城されました。1727年に一度焼失しましたが,1753年には再建され日本で唯一,天守や御殿といった本丸全体の建造物が江戸時代から現存しています。

また,高知城は,土佐漆喰の白壁と瓦葺の灰色が鷹の羽に似ていることから「鷹城」とも言われ,大阪城や高田城と並んで「日本三大夜城」にも選ばれています。天守には「石落とし」などの敵襲に備えた様々な仕掛けが施されていて,日本の城で唯一「忍び返し」が現存しています。
高知城も今は国の重要文化財として観光地になり,夜はライトアップされています。

近年では,中四国で初めてとなる夜のお城をプロジェクションマッピングの花々で彩るアートイベントが人気を博しています。
 

​龍河洞

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龍河洞は,「日本三大鍾乳洞」の一つとして高知県を代表する観光地です。年間入場者数のビークは1973年の109万人です。その後,施設の老朽化や団体旅行の減少,情報発信の不足等により,観光客は徐々に減少し,ここ数年間の入洞者数は,

年間10万人から11万人に留まっています。

そこで,かつての賑わいを取り戻すべく,龍河洞エリア活性化プロジェクトが始まりました。例えば、鍾乳洞の観光も従来の「観光コース」のほかに「冒険コース」と「西本洞コース(水の洞窟コース)」を開設。また、秋には,ファミリー層をターゲットにハロウィンにちなんだイベント「Hello! in 龍河洞~秋の冒険物語~」を,さらに,冬のバレンタインの時期には,「ハートの洞窟を探索せよ@龍河洞」を開催しました。

1週間のイベント期間中,前年比140%以上の入場者数があり,地域の人たちからは,「龍河洞のイメージが変わった」と好評を得ているそうです。

​楠(くすの木)

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須崎市の野見漁港から北へ300メートルほど行ったところにある須賀神社には,推定樹齢2000年の四国最大級の楠が立っています。この楠は,根元囲約25m,樹高約25mの大木で,

1924年に国の天然記念物に指定されました。
幾度の台風被害を受けて基幹の一部は折れてしまい,ブリキで補修してありますが,生き続けた幹の枝葉は今でも健康で樹勢は旺盛です。主幹には空洞があって,「クスノキの神様」が

祀られています。病弱な者も健康になると伝えられており,

乳幼児の成長や健康祈願に訪れる人も多いそうです。

「祠」は空洞の中にあり,参拝者は中に入って祈願できるようになっています。

昔,この漁村の人たちは,みんな大きなクスノキを祭ってある須賀神社で結婚式をあげたそうです。漁村の人たちにとってこの巨木は,人生の門出のシンボルにもなっています。
 

​津野山神楽

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津野山神楽は,913年に藤原経高(ふじわらつねたか)が京都から梼原に入った際に伝えられたとされ,国の重要無形民俗文化財に指定されています。軽快な音楽とダイナミックな動きが融合した楽しい「舞」は,五穀豊穣に感謝する秋祭りに梼原町内の随所で見ることができます。

神楽の舞は質素ですが,一千百余年の歴史を感じさせる荘厳さがあり,全ての舞を納めるには約8時間を要します。舞の内容も簡単で,誰にでも理解できることから人気があり,神楽が奉納される日には,県外からも多くの観光客が訪れます。      

舞には,「原理原則を外した動作では,神の心を慰めることはできない」という理由で,「進左退右」,「起右座左」という厳格な作法があります。

1945年には,戦争の影響で正当後継者が一人になったこともありましたが,その後,梼原町津野山神楽保存会が設立され,20歳代から60歳代までの会員が継承しています。

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